2008年5月29日木曜日

京都流議定書レポート vol.14 -『平成武師道~礼儀と節度~』 佐竹 雅昭 氏-

京都流事務局のパキラです☆(^◇^)

今日は、5月3日に行われました、
佐竹雅昭さんによる『平成武師道~礼儀と節度~』について。

まず、佐竹雅昭さんにつきまして、
佐竹雅昭さんは、現在京都に総合打撃道佐竹道場という道場を設立され、
指導をされたり、企業での社員研修や講演などもされているそうです。


佐竹雅昭さんの印象は、
「たくましい」という印象でした!
やはり格闘をされていた方は、大きいですね☆
お話しぶりも、身振り手振りを交えて、
全身で表現されていました☆

講演テーマは『平成武師道~礼儀と節度~』でしたので、
佐竹雅昭さんのこれまで歩んでこられた人生のお話を交えて、
物事に対する考え方などいろいろな事について、
お話をしていただきました。

まず、佐竹雅昭さんが空手に興味を持ち始めたのは、14歳の頃で、
小学生の頃は、野球をされていたそうです。



空手に興味を抱くようになった決定的だった事は、
中学生の頃、ある雑誌の表紙に
空手家が虎を倒したり、黒ヒョウを倒したり、
牛を倒したりした写真が載っていたそうで、
それを見て、衝撃を受けたそうです。

人間が猛獣を倒せるのか!?
そんな風に強くなりたい!と。

それからというもの、
家の裏にある公園の木を相手に、
近所の人に笑われながらも、
空手の練習をしていたそうです。



そうして中学3年生になった頃、その公園に、
割腹のいい大きなオーラを持った人が現れたそうです。

その胸元を見ると、
虎を倒したりする空手家の流派と同じ名前が書かれており、
ビックリしたそうです。

そして、今までは技術書を相手に練習をしていたけれど、
初めて人から教えてもらったところ、
全然違うことをしていたそうで、
やはり本からだけではなく、
実際に人から教えてもらわないとダメだと感じたそうです。

そして、練習が終わって、そのお兄さんと話をしていると、
こんな話をしてくれたそうです。



「人に笑われるということは、誰もやっていないから
おかしいと思って笑われる。
でも、誰もしないことだからチャンスがある。

君はここで木を相手にやっているから、
みんなから笑われる。
でも、本当にチャンピオンになったら、
それが拍手に変わる。

挫折もいっぱいあるかもしれない、
人に馬鹿にされることもあるかもしれない、
でも、やり続けなさい。」と。

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佐竹雅昭さんは、K1を造り上げた方ですが、
お金儲けのためでもあったそうです。

プロは、強いだけじゃダメで、
お客さんを集めて、お金を儲けなきゃダメだ。と。
そこで、K1を造り、盛りたてていったそうです。


でも、お金を儲ければいいんだとやっているうちに、
不思議と調和が取れなくなってきたそうです。
誰かが、格好をつけたがったり、
誰かが、足をひっぱったり。

K1の世界は、
「行け」「やってまえ」「殺せ」で、
ノックアウトして倒れている人に、更に蹴りを入れて、
盛り上がる。

よく考えたら、ひどいことをしている。
いくらお金がなくて、食べていくためにとは言え、
ここまで精神文化を犯していいのか、
破壊の文化にしてしまっていいのか。
と思ったそうです。

そこで、罪滅ぼしのために、
「人を生かすもの」に変えてみようということで、
武士道をもう一度勉強しようと、
思われたそうです。

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礼儀と節度について、
とてもいい例え話をしていただきました。


コップにお茶を入れても、
お水を入れてもいいけど、
欲張って入れすぎたら、周りの人に迷惑になる。

適当に節度を持って、
自分の器に合った量の水を入れないとダメ。

それでも、たくさんの水が欲しい人は、
大きな器を作りなさい。
その代わり大きな器を作るんだったら、
努力・時間・細やかな気配りがいる。
いい加減なものを作ったら、
周りの人はもっと迷惑になる。

小さな器でいい。
ただ、飲み干す努力をしなさい。

途中で継ぎ足すんじゃなくて、
水を入れても、お茶を入れても、
飲み干すようにすれば、
小さい器の方が、いろいろな飲み物を飲めるように、
いろいろな経験ができる。

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最後に、佐竹雅昭さんは
ご自身の信念をお話されました。

佐竹雅昭さんは、サインを中学生の頃から考えていたそうです。
「闘志天翔」


以前は、「戦う志を持って、天を目指そう」という意味合いだったそうですが、
現在は、違うそうです。

「闘」
人生は常に戦いであり、不平等である。
平等なのは、生まれたときと死ぬときだけ。

「志」
気持ちや態度がころころ変わってしまったら、
他人から信用されなくなる。

「天」
いいことは、すぐに過ぎ去ってしまう。
今のこの一瞬を大切に、最高にしよう。

「翔」
心から笑えるようにしよう。

佐竹雅昭さんのサインを会社で頂きましたが、
一文字一文字、熱い思いが込められているんだな。
と感じました。

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☆セミナー裏話☆(^◇^)

セミナーの最後に、
佐竹雅昭さんは、「押す!」で締められました。
格闘家の一面を見ました☆

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