2010年8月24日火曜日

講演 『「利より信」の経営 (京都フォーラム) 』 (京都流議定書2010レポート)

会場は満員で、追加席も設けられるほど大盛況の中始まりました。

「利よりも信の経営」をテーマに、どんなことに取り組まれているのかなど笑いを交えながらも、心に響くお話でした。


「評価基準が大切」との言葉を聞き、この2日間で共通する点だと感じました。
何に価値を置くかで見え方は全く変わってくるということです。
久保氏がお話されていたのは、以前は成果主義だったけれど目線を“円(¥)”から“人”へ向けるとそこにはお客さんの笑顔が見えたとお話しされていました。そうすることで自分たちの将来も見えてくる、売り上げは確かに頭を離れないかもしれないけれど大きく変わったとお話しされていて感銘を受けました。

確かに、利益ばかりに目が行ってしまいお客様を見ていなければ、ファンなどできるはずもなく会社は変わらないと思いました。自分自身もその中で仕事をしていてもギスギスしてしまうし、楽しくない、続かない。そうなると返って生産性は上がらないと痛感しました。

 

また、力を入れているのが社員教育で、「躾」が大切だということです。「社員には幸せになるような生活習慣を身につけてほしい。また、社員の立ち振る舞いが、経営者の品格で会社の品格。」との言葉にどきりとしました。自分の生活習慣が縁や運を繋げ、仕事を変えるとお話しされていて、確かに仕事とプライベートを分けた考えでは自分も成長できないなと思いました。

自分のプライベートを人に見られた時恥ずかしくないかと聞かれると自信はなく、日常生活の中にも仕事に繋がるヒントは多く隠されているのだと思いました。

お話を通して一番感じたのは、利益ありきで、もちろん厳しさもあるということです。ある一面だけを見つめていては駄目だということ、そこを一人一人もしっかり認識することが一番大切だと思いました。

(文責:田中彩)


■京都流議定書2010レポート一覧
初日(2010年7月23日)
市民講座 『京都大学グローバルCOEプログラム 地球温暖化時代の科学拠点』
京都流議定書2010 オープニング・セレモニー
鼎談 『京都から考えるライフスタイルそして企業の在り方』
講演 『理念を基軸とするオムロンの経営の考え方』
報告講演 『大学生のCOP15会議 参加報告』
基調講演 『新しいゲームがはじまった ~低酸素社会実現に向けて~』
2日目(2010年7月24日)
ワールド・カフェ 『200人で良い会社とは?』
講演 『いい会社を作りましょう (京都フォーラム) 』
講演 『「利より信」の経営 (京都フォーラム) 』
パネルディスカッション 『素晴らしき経営を目指して (京都フォーラム) 』
3日目(2010年7月25日)
基調講演 『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した~京都で生まれたNPO 10 年間の軌跡~』
シンポジウム 『老舗の技を解析する』
シンポジウム 『-CSRは将来の利益を生み出す投資- 地域と共に生きる京の老舗企業』
OST 『京都未来創造発掘場』~学生と経営者が生み出す革新プロジェクト創出ワークショップ~
特設ブースとイベントを終えて

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