2010年8月25日水曜日

パネルディスカッション 『素晴らしき経営を目指して (京都フォーラム) 』 (京都流議定書2010レポート)

京都フォーラム『素晴らしき経営を目指して』をテーマに、

伊那食品工業株式会社 代表取締役会長 塚越寛氏
有限会社バグジー 代表取締役 久保華図八氏
人と経営研究所 所長 大久保寛司氏

の方々にパネルディスカッションを行って頂きました。


大久保寛司氏が会場からの多くの質問票を整理して、パネリストのお二人からお話を引き出されていました。その中の質問を少しご紹介させて頂きたいと思います。

塚越寛氏への質問
「信念や考え方を理解してもらうために従業員に工夫していることはありますか?」と問いに対し、
「わかり易く話す努力をしています。横文字は使わない。大事な数字や言葉は繰り返し言う。理解したか逆に質問するなど知らしめる経営をしています。」とお話されていました。

相手に話を理解してもらうためには、話し手もわかるように話をしなければならないし、伝えるための工夫を怠らないことだと、感じました。


久保華図八氏への質問
「ベテランが辞めていくことで、経営について不安はありませんか?」と問いに対して、
「もっと可能性のある人に期待しています。会社の将来を見ていく事が経営の意思決定ですからね。全員が努力するほうに向けるのが経営者の役目ですから。」とお話されていました。

この言葉は、経営者の信念として貫かれているのだと感じましたし、従業員へのゆるぎない信頼があってこそ生れるもので、企業にはトップと従業員の信頼関係が一番大切だと思いました。


最後に大久保寛司氏は、観客席の方に対し


「二人の話を聞いて、表面的なものを真似してもダメで、信頼などベースを作らないと、やったとしても効果はでません。身に見えない土壌が大事です。」と仰っていました。すごく奥が深く、まだまだ勉強が必要だと感じました。

他にも今までの経験に基づいたお話が多くあり、紹介仕切れないほど多くの気づきがありました。このような企業を目指せば、もっと社員ものびのび生き生き楽しく働けると感じましたし、今回のお話を整理し、少しでも自分自身が成長できるよう努力したいと思いました。

(文責:前江田)


■京都流議定書2010レポート一覧
初日(2010年7月23日)
市民講座 『京都大学グローバルCOEプログラム 地球温暖化時代の科学拠点』
京都流議定書2010 オープニング・セレモニー
鼎談 『京都から考えるライフスタイルそして企業の在り方』
講演 『理念を基軸とするオムロンの経営の考え方』
報告講演 『大学生のCOP15会議 参加報告』
基調講演 『新しいゲームがはじまった ~低酸素社会実現に向けて~』
2日目(2010年7月24日)
ワールド・カフェ 『200人で良い会社とは?』
講演 『いい会社を作りましょう (京都フォーラム) 』
講演 『「利より信」の経営 (京都フォーラム) 』
パネルディスカッション 『素晴らしき経営を目指して (京都フォーラム) 』
3日目(2010年7月25日)
基調講演 『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した~京都で生まれたNPO 10 年間の軌跡~』
シンポジウム 『老舗の技を解析する』
シンポジウム 『-CSRは将来の利益を生み出す投資- 地域と共に生きる京の老舗企業』
OST 『京都未来創造発掘場』~学生と経営者が生み出す革新プロジェクト創出ワークショップ~
特設ブースとイベントを終えて

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