2010年8月23日月曜日

講演 『いい会社を作りましょう (京都フォーラム) 』 (京都流議定書2010レポート)

二日目の午後は、【京都経営品質協議会 京都フォーラム 素晴らしき経営を目指して】
共催 素晴らしき経営研究会 による講演です。

塚越寛氏(伊那食品工業株式会社 代表取締役会長)に、「いい会社を作りましょう」という社是を軸に人は幸せであるべき・利他の精神・急成長は望まず、持続的に安定した成長など、なぜ「いい会社」と言われるようになったかを塚越会長自身の体験を交えながらお話頂きました。



その中で特に印象に残った言葉を紹介したいと思います。

●「会社は目的と手段を間違えたらいけない」
利益は目的ではない。何かをするための手段。
会社はどうあるべきかと考えたとき自分と社員のためにある。そのために存在する。利益が自分たちの幸せのために使われなかったらおかしい。

●「今一番大事なのはこういう風になるんだと、未来の姿を言える人。リーダーは明確に打ち出すべき」
無理な戦略を打ち出して、売上を出すことはおかしい。

●「会社の成長とは、売上高や利益の額ではなく、働いている人たちが、
自分の会社が徐々に良くなってきていると肌で感じることができること」
成長=利益は違う。自分の会社がよくなっているのを自分で感じることが成長。

●「約束を守るために公言したり文面に残す。」
自分にストレスをかける。10箇条を作って実行する。自分を追い込むこと。



効率重視、利益重視をする企業が多い中、働く人のことだけでなく社会全体を大切にしている企業として、圧倒されました。人間の生き方そのものを教わったと、感じています。



会場は、満員御礼でした。ご来場の皆さまありがとうございました。


(文責:前江田)


■京都流議定書2010レポート一覧
初日(2010年7月23日)
市民講座 『京都大学グローバルCOEプログラム 地球温暖化時代の科学拠点』
京都流議定書2010 オープニング・セレモニー
鼎談 『京都から考えるライフスタイルそして企業の在り方』
講演 『理念を基軸とするオムロンの経営の考え方』
報告講演 『大学生のCOP15会議 参加報告』
基調講演 『新しいゲームがはじまった ~低酸素社会実現に向けて~』
2日目(2010年7月24日)
ワールド・カフェ 『200人で良い会社とは?』
講演 『いい会社を作りましょう (京都フォーラム) 』
講演 『「利より信」の経営 (京都フォーラム) 』
パネルディスカッション 『素晴らしき経営を目指して (京都フォーラム) 』
3日目(2010年7月25日)
基調講演 『こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した~京都で生まれたNPO 10 年間の軌跡~』
シンポジウム 『老舗の技を解析する』
シンポジウム 『-CSRは将来の利益を生み出す投資- 地域と共に生きる京の老舗企業』
OST 『京都未来創造発掘場』~学生と経営者が生み出す革新プロジェクト創出ワークショップ~
特設ブースとイベントを終えて

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